1996-12-19 ArtNo.8823
◆<馬>バクン・ダム、新株発行でM$60億調達
【クアラルンプル】サラワク州における136億Mドル水力発電ダム開発事業を手がけるバクン・ハイドロエレクトリック・コープBhd(BHCB)は、新株発行により60億Mドルを調達する。
主請負業者Ekran Bhdのティン・ペックキイン会長が17日の同社株主総会後マスコミに語ったところによれば、BHCBは新株15億株を、1株2Mドルで公開、30億Mドルを調達する。同社はこれ以前に1:1の株主割当で30億Mドルを調達しており、両者を合わせると60億Mドルとなる。残りの60億~70億Mドルは社債等の他の金融ファシリティーを通じて向こう3年間に調達される。
今回発行される15億株については15%がマレーシア国民を対象に公募され、また10%は外国投資家に提供される。残りの75%はBHCBの主要株主5社が分担する。同分担比率は、最大株主のEkranが32%、サラワク州政府とサラワク電力公社が合計28%、電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)、被雇用者積立基金(EPF)、政府投資会社カザナ・ホールディングズBhdが各5%となる。一方、BHCBは、向こう5年間に工事の進捗に応じEkranに対してマネージメント・フィーとして10億Mドルを支払う。
Ekranはこの日、エネルギー通信郵政省から発電/送電/配電ライセンスとサラワク州から半島マレーシアに海底ケーブルを通じ電力を供給するライセンスを発行された。同ライセンスは6年間の建設期間とその後30年間の保守期間をカバーしている。ダムは来年1月1日に着工され、2003年8月31日以前に完成される。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:12/18)
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