1996-12-19 ArtNo.8819
◆<星>アリアンスペース、オフィス開設
【シンガポール】欧州の衛星打ち上げ会社アリアンスペースはシンガポールにオフィスを開設、45億米ドル(今後8年間の合計)と見積もられる国際市場のより大きなシェア獲得を目指す。
新オフィスのリチャード・ボウルズ取締役が17日語ったところによると、アジア大平洋地域諸国は2004年までに50~60個の衛星を打ち上げる見通しで、これまでに域内諸国から29個の衛星打ち上げ契約を獲得した同社は60%のシェア確保を目指している。手持ち契約45件の内、アジア大平洋地域諸国から受注したものが10件以上にのぼる。1個当たりの打ち上げコストは4500万米ドルから1億5000万米ドルで、これらにはシンガポールと台湾が共同で来年末に打ち上げる衛星も含まれている。同社は今後その打ち上げ能力を50%拡大するとともに、新会社アリアン・スペース・ファイナンスを通じて打ち上げコストの最大60%の融資にも応じる。目下進められている交渉が成功すればフィリピンが同社の新たな顧客に加わる可能性が有り、ベトナムの潜在性にも注目している。
チャールズ・ビガット会長兼CEOによると、新世代アリアン5ロケットの開発も最終段階を迎えていると言う。(ST,BT,LZ:12/18)
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