SEAnews 1996-12-17 ArtNo.8799

【バンコク】ＴＰＩポレンは自己資本に比して莫大な借り入れ金に対する一般の懸念をよそに、堅調なセメント需要の持続で1997年度も2桁増益が可能と予想している。
ＴＰＩポレン幹部によると、来年のセメント売上は少なくとも今年の水準を13％上回る見通しだ。ＴＰＩポレンのギアリング・レシオは3倍に及ぶが、この点に関しては他のセメント・メーカーもほぼ同様である。セメントの国内需要は年率13％の成長を見ており、これを基準にすれば、来年は400万～500万トンの過剰生産になる見通しだが、内300万トンは輸出されるため、過剰は100万～200万トンにとどまる。
ＴＰＩポレンの年間セメント製造能力は現在570万トンだが、1997年第1四半期には330万トン追加される。同社は1999年までに第4工場を設ける計画で、今世紀末の製造能力は1200万トンに達する。国内セメント価格はトン当たりポートランド・セメントが1354バーツ、混合セメントが1089バーツで、1992年以来変化していないと言う。(BD:12/16)