1996-12-16 ArtNo.8777
◆<馬>ライオン・ランド、鉄鋼製造/中国ビジネス拡張
【クアラルンプル】ライオン・ランドBhd(LLB)は国内経済、取り分け製造/建設部門の連続9年にわたる堅調な成長に伴う需要拡大を見越して鉄鋼生産の拡大を図っている。
LLBのムサ・ヒタム会長が年次報告書の中で明らかにしたところによれば、スラゴール州バンティンに5億Mドルを投じて建設中の新鉄鋼プラントが1998年に完成すると、棒鋼とワイヤー・ロッドの年間製造能力は135万トンに50万トン増強される。
中国では自動車/オートバイ用メーターの製造を手がけるティエンチン(天津)フアシー・オート・メーターCo Ltdの54.6%の権益を1932万米ドルで買収。またチャイナ・ファースト・オートモービル・コープと対等出資で、トラック及び乗用車用キャブレターの合弁製造に乗り出した。
薬品製造会社ハーペイ(河北)ウェイユアン・ヘイレン・バイオケミカルCo Ltdとフーペイ(湖北)ゼニス・ヘイレン・ファーマシューティカルCo Ltdに各55%出資、漢方薬の研究開発に携わるジューハイ(珠海)ライオン・インターナショナル・バイオテックCo Ltdの95%の権益も121万米ドルで買収した。
1996年6月30日締め年度のグループ売上は23億Mドルと、前年の14億Mドルから64.2%アップしたが、税引き前利益は1億1570万Mドルから1億2620万Mドルに9.1%の増加にとどまった。鉄鋼部門が業績に貢献した反面、コンピューター部門の損失が足を引っ張った。目下当局と株主の認可待ちのコンピューター部門の切り捨ては、グループ業績の改善につながると言う。(MBT:12/13)
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