SEAnews 1996-12-16 ArtNo.8774

【シンガポール】アジア地域本部(RHQ)の設置点としてはシンガポールの人気が香港を凌駕している。
ファー・イースタン・エコノミック・リビュー(FEER)12月19日号に掲載された“リビュー2000：アジアの指導的企業”と題する報告書によると、調査に回答した香港以外のアジア地域に駐在する管理職の73％がシンガポールは香港よりＲＨＱの設置点として優れていると見ている。しかし香港駐在者に限っては76％が香港に軍配を上げた。同調査ではアジア11カ国に駐在する6000人以上の管理職が対象とされた。
ＦＥＥＲのジョン・レジェ重役(MD)は、「不動産や労働力のコストの安さ、外国企業に対する税制優遇措置、金融サービス産業の成長、高い生活水準が、多くの多国籍企業がシンガポールを選ぶ原因となっており、1997年を前にした不安要因は問題ではなくなっている」とコメントした。
以上は香港とシンガポールを対比した場合だが、一般的にも42％の回答者がシンガポールを選択、香港は17％、東京は4％となっている。(BT:12/14)