1996-12-14 ArtNo.8762
◆<星>パシフィック・センチュリー、コンドミニアム用地落札
【シンガポール】香港の実業家リチャード・リー氏(リー・カーシン氏子息)に率いられるシンガポール証取(SES)上場企業パシフィック・センチュリー・リージョナル・デベロプメント(PCRD)はホルト・ロードに面した5万6483平方フィートの永久所有権付きコンドミニアム用地を1億1218万Sドルで落札した。
PCRDが12日発表したところによれば、平均1150平方フィート、120ユニットのコンドミニアムを建設する予定で、1997年末に着工、工期は3年と見込まれる。土地代を含めた開発コストは1億4500万Sドル前後になる見通しだ。
不動産コンサルタント会社ジョーンズ・ラング・ウートン(JLW)の幹部によると、同落札価格は床面積1平方フィート当たり710Sドルになるが、この種のコンドミニアム価格のベンチ・マークが平方フィート当たり1400~1500Sドルに達しようとしていることから、極めて妥当な線と評している。
リチャード・リー氏はこれまでシンガポールの不動産市場で、それほど活発な活動を見せていなかったことから、業界筋は、シンガポール不動産市況が低迷する中で、安価な不動産物件を物色する香港投資家が大挙進出する前奏になるのではないかと注目している。(BT,LZ:12/13)
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