1996-12-14 ArtNo.8761
◆<星>伊勢丹、半期にS$94万利益計上
【シンガポール】昨年、2年に及んだ赤字経営から黒字転換を達成したイセタン・シンガポールは、96年9月締め上半期に94万8000Sドルの純益を計上、昨年同期の170万Sドルの損失を返上した。
イセタンは黒字の原因を営業支出の削減とマージンの改善に帰している。品揃えの改善、米国方面からのハイ・マージン製品の仕入れ、効率的在庫管理が上半期の利益につながった。昨年11月18日にオープンしたタンピニース店の貢献も有って上半期の営業額は5.8%増の1億2210万Sドルを記録、1株益は昨年同期の5セントの損失から3セントの利益に転換、1株当たり有形資産も5.21Sドルから5.42Sドルに改善した。コンドミニアム・ユニットと長期投資権益の売却で特別項目でも200万Sドルの利益を計上した。クリスマスやニューイヤー・シーズンを含む下半期の業績は一般に好調を期待できるが、最近の国内景気の後退、予想される小売り店舗の増加に伴う競争の過熱が懸念材料とされる。エスティメート・ディレクトリーに掲載されたアナリストらの97年3月期通年の純益は300万Sドルと予想されている。(ST,BT,LZ:12/13)
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