1995-03-16 ArtNo.876
◆<星>政府、トゥアスに海水淡水化プラントの用地確保
【シンガポール】シンガポール政府はトゥアスに海水淡水化試験プラントの建設用地を既に確保している。
ヨー・チュートン通産相が14日語ったところによると、試験プラントの規模、コスト等は未定だが、目下公益事業局(PUB)と通産省が調査を進めており、同調査は18~24カ月で完了する。また実際にこの種の工場を設けている国を実地視察する。現在の燃料価格1バレル20米ドルを基準にすれば、海水淡水化による水供給コストは7~8倍にのぼるが、建設が決まれば、6~7年で完成する。同相は月曜の国会審議の席上、仮に水需要が年率6%の成長をとげれば、2001年にはマレーシアからの輸入だけでは足りなくなると指摘した。それによると国内の水使用量は85~90年には年率3.3%の成長を見たが、その後4年間は5.2%に加速、昨年は6.5%の成長を見た。仮に国民が節水に務めれば、2010年までもつかも知れないが、マレーシアからの輸入契約は2011年に失効する。2010年の国内水需要は1日3億5000万ガロンと見積もられ、現在のマレーシアからの輸入量の上限2億5000万ガロンを遥かに上回る。このため早急に何らかの方式で将来の水供給を確保せねばならないと言う。(BT:3/15)
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