1996-12-12 ArtNo.8733
◆<馬>パッカード・ベルNEC、ペナンをアジアの製造拠点に
【クアラルンプル】コンピューター製造のパッカード・ベルNECはアジア大平洋地域の製造拠点をペナンに設ける方針を決めた。
ペナン州のコー・ツークン首席大臣が10日発表したところによれば、暫定的にプライの賃借工場(8万平方フィート)で来年3月乃至4月までに生産を開始、初年度にPC(パソコン)15万台を製造するが、ブキ・ミニャ・インダストリアル・パークの3.8haの土地に年産100万台の工場を建設する。投資額は土地代も含め1億Mドル前後で、1999年までには主にエンジニアや技術者から成る500人以上が雇用される。部品は60%以上が現地調達される。製品はパッカード・ベル、NEC、ゼニス・データ・システムズの商標で域内に輸出され、5年内に輸出総額は約10億Mドルに達する見通しだ。今年上半期のパッカード・ベル及びNEC商標のPC出荷台数は32億台に達し、世界市場の10.3%を占めた。
パッカード・ベルNECアジア・パシフィックのリム・フアットセン副社長兼MDによると、シンガポールではなく、ペナンが製造拠点に選ばれたのはコスト要因が重視されたためで、最大40万平方フィートの工場スペースはシンガポールではあまりに高くつく。またペナンでの操業を軌道に乗せることが当面の急務とされ、研究開発部門の設置に関するシンガポール経済開発局(EDB)との交渉は凍結されると言う。(NST,BT,LZ:12/11)
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