1996-12-12 ArtNo.8730
◆<星>仏MGE UPS、域内売上50%アップ目指す
【シンガポール】電力の安定供給(UPS:アンインターラプタブル・パワー・サプライズ)技術を専門とするフランス企業MGE UPSシステムズはシンガポールに地域販売流通センター“MGEアジア”を設置、アジア市場の開拓に本腰を入れている。
フランスの上場企業Schneider Electric Group傘下のMerlin Gerinが今年10月のマネージメント・バイ・アウトにより再編され、新たに発足したMGE UPSシステムズのJean-Claude Pucheu会長兼CEOが10日語ったところによると、世界のUPS市場は40億米ドルと見積もられ、アジア市場は年率10%の成長を遂げている。こうした中でMGEアジアは1998年までに売上を50%拡大する計画だ。
MGEアジアのAlain Le Meur重役(MD)によると、域内経済が急速な成長を遂げている上、情報技術(IT)/テレコミュニケーション関連の投資に拍車がかかっていることから、蓄えられた情報/データを保護するUPSシステムの需要も高まっている。同社のアジア売上は1億800万Sドルで、UPS市場の20%のシェアを占めているが、向こう2年間に契約顧客の数を増やし、マーケッティング・チャンネルとディストリビューター網の拡大強化を図る。MGE UPSシステムズの1997年9月期の年商は15%増の4億4000万米ドルと見込まれ、欧州が55%、米国が22%、アジアが18%を占める見通しだ。(ST:12/11)
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