1996-12-11 ArtNo.8724
◆<比>ウィン・ティエク、ナショナル・スチール権益売却計画
【マニラ】マレーシアのウェストモント・ホールディングズ・グループに属するウィン・ティエクBhd(WTB)は、フィリピン・ナショナル・スチール・コープ(NSC)の75%の権益の売却を図っている。
フィリピンのウェストモント・バンクは9日、同消息を明らかにしたが、業界筋によると、バイヤーには丸紅、香港拠点AIAグループ、地元華人William Gatchalian氏が含まれているもようだ。WTBは、NSCの75%の権益の支払い(122億ペソ)を終えたばかりだが、今年10月にNSCの20%の権益の競売に失敗したフィリピン政府は、当初の契約に基づきWTBに同20%の権益の買い取りを求めている。しかしWTBはさらに28億ペソの支払いに応じるゆとりがなく、全権益をを手放す方針を決めたとされる。丸紅はWTBの122億ペソ支払いにも関与したもようだが、同社が如何なる権益を握っているかは不明。NSCはフィリピンの鉄鋼生産の40%のシェアを占めている。(ST,BT:12/10)
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