1996-12-11 ArtNo.8719
◆<馬>ソニー、米国GSP適応除外でハイエンド製品にシフト
【ペナン】ソニー・エレクトロニクス(M)Sdn Bhd(SEM)は、マレーシアの対米輸出品が来年から特恵関税(GSP)の適応を受けられなくなることから、ハイエンド製品へのシフトを図るとともに、アジアにおける新市場や未だ十分開拓されていない市場の開拓を積極化する。
SEMのトキタ重役(MD)が先週土曜語ったところによれば、同社は最新のビデオCDプレーヤー、ミニ・ディスク、米国や他のアジア諸国で人気のあるディスクマン及びウォークマンの製造に力を入れ、タイ/インドネシアの姉妹工場がローエンド部品や低付加価値オーディオ製品の製造を引き継ぐ。これにより間接費や取り分け人件費の節約を図る。しかしSEMはマレーシア国内で人気のあるミニコンポ等の一部ローエンド製品の製造も続ける。今年度はディスク・レコーダー、新型ハイファイ・システム等16品目の新製品の製造が開始されたが、これは昨年のそれを9品目上回っている。来年は更に24品目のオーディオ新製品の製造に乗り出す。来年3月期の今年度売上は23億6000万Mドル(1090万セット)に達する見通しと言う。(NST,STAR:12/10)
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