1996-12-07 ArtNo.8670
◆<星>フレクストロニクス、地元従業員解雇/米国工場閉鎖
【シンガポール】ナスダック登録のプリント基板契約製造業者Flextronics International Ltdはシンガポールの一部従業員を解雇するとともに、米国テキサス州の工場を閉鎖する。
フレクストロニクスのマイケル・マークス重役(CEO)が「来年3月期下半期は多少の利益は期待できるが、テキサス工場の閉鎖に500万~700万米ドルを引き当てる必要が有り、一部のシンガポール従業員も解雇せねばならない」とロイター社に語ったことから、先週水曜、同社株は24%値下がりした。
今年3月期に4億4830万米ドルの年商と1740万米ドルの純損失を計上したフレクストロニクスは、9月期上半期には1050万米ドルの利益を回復、売上は2億4080万米ドルに達した。マークス重役によると、同社の年商は、97年3月期の5億米ドル(予測値)から98年3月期の10億米ドルに倍増する見通しだ。組織再編はマーケット・シェアの維持に役立つだけでなく、2000年まで35~40%の増益率を維持することを可能にする。これにより同社はSCIシステムズ及びソレクトロン・コープに次ぐ第3位のポジションを確保できると言う。
ST紙がフレクストロニクスのシンガポール・オフィスに問い合わせたところ、S.L.ツイ社長は米国滞在中とのことで、ロイター報道に関するコメントは拒否された。シンガポールの既存従業員数に関して同社スポークスマンは500人と語ったが、これは経済開発局(EDB)の1995年版エレクトロニクス・マニュファクチャラー・ディレクトリーに記載された650人を25%下回っていると言う。(ST:12/6)
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