1996-12-06 ArtNo.8653
◆<星>塗料のバーガー、新経営陣下に売上倍増目指す
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のBergerインターナショナルは、最近同社の支配権益を握った新株主らの指導下に、2000年までに売上を2億Sドル以上に倍増する計画だ。
バーガーのアヌアル・スナウィ新会長によれば、新取締役陣はマレーシア業界にコネを有し、少なからぬビジネスをバーガーにもたらすはずである。
Arizaホールディングズが10月にバーガーの支配権益を買収後就任した新取締役陣の顔ぶれを見ると、アヌアル新会長自身がホテル/不動産グループ、ランドマークスの会長を務めている他、アブドル・ガニ・ユソフ氏はレノン・グループ傘下のプロリンク・デベロプメントの前専務(MD)、アルバート・セイチュアン・チョク氏はバンコク・バンク(M)の会長、モハド・カマル・オマル氏はHicom傘下のラムゲート・システムズ常務(ED)で、以上の諸氏はいずれもArizaの取締役を兼ねている。この他、弁護士のジョセフィン・シバレントナム女史はEkranの前取締役、リザル・イシャ氏はデンコ及びマンルンの取締役を兼ねている。
バーガーのエドワード・コウィー専務(MD)によると、向こう3年間にマレーシアの売上はほぼ5000万Sドルに達し、同社営業額の30%に貢献、現在40%のシェアを占めるシンガポールに並ぶ見通しだ。バーガーはArizaに買収される以前には、中国、ドバイ、フィリピン、タイ、カリビアンに製造業務を拡張、売上を94年の5670万Sドルから昨年の1億1000万Sドルに倍増させたものの、スタートアップ・コスト等で純益は63万4000Sドルに、63%も下降させた。
コイー氏によれば、中東とフィリピンの売上は引き続き拡大、過去18ヶ月の異常な原料値上がりに伴うマージンの縮小も改善、ミャンマーの新工場やキューバの新事務所も来年オープンすることから、向こう3年間には1株当たり最低15%の増益が望めると言う。(ST,BT,LZ:12/5,SEAnews96/8/20号参照)
|