1996-12-05 ArtNo.8639
◆<星>タマセク、ノルスク・ヒドロと域内工業投資で提携
【シンガポール】シンガポール政府の投資機関タマセク・ホールディングズはノールウェイの政府系(51%出資)複合企業ノルスク・ヒドロASAとASEAN、中国、インドを含む域内の工業/マーケッティング事業に投資する合弁会社ノルスク・ヒドロ・アジア(NHA)Pte Ltdを設立した。
ノルスク・ヒドロが65%、タマセクが35%出資、6人の取締役会にはそれぞれ4人と2人の代表を派遣する。ノルスク・ヒドロが中核とする肥料、石油化学、工業ガス、アルミニウム等の領域に投資、中東やオーストラリアの投資機会も探る。投資予算に関してはコメントされていないが、既にエアコンやラジエター業界向けのアルミ成形を手がける上海企業の権益買収が協議されている。
NHAのPer-Christian Endsjo社長によると、サラワク州バクンの低廉な電力の利用、域内の自動車産業向けアルミ製品の製造等、様々な投資機会が存在する。
昨年シンガポールに地域本部(HQ)を設けたNHAの昨年度売上は8億米ドル、投資領域には石油化学製品、工業ガス、軽金属(アルミ/マグネシウム等)、肥料、石油・ガス探査/貿易が含まれる。ノルスク・ヒドロはこれ以前にシンガポール・ポリマー・コーポレーション事業でDBSバンクと合弁を組んでいる他、カタールのアンモニア/尿素事業、スリランカにおけるセイロン・オキシジェン(60%出資)、タイにおける肥料合弁、インドにおけるアルミ成形等を手がけている。(ST,BT,LZ:12/4)
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