1996-12-04 ArtNo.8624
◆<星>チャンギ空港第3ターミナル、来年着工
【シンガポール】シンガポール政府はチャンギ空港の2つの既存ターミナルが、なお向こう10年の需要に応じられるにも関わらず、総工費15億Sドルと見積もられるターミナル3の建設に来年着手する方針を決めた。
マー・ボータン運輸通信相が2日催されたシンガポール民間航空局(CAAS)の年次レセプションの席上語ったところによると、ターミナル3の建設はチャンギ空港の国際的声望に悖ることのない野心的プロジェクトで、世界的にも最先端の設備とシステムが採用される。設計作業はコンサルタント(未定)により1ヶ月以内に着手され、杭打ち工事は1998年半ば、建設工事もその翌年にスタート、2003年の完成、2004年の開業が目指される。
既存2ターミナルのキャパシティーが満たされない状況下に第3ターミナルの建設に着手するリスクは、政府が負うことになる。ターミナル2とターミナル3は現在年間2500万人の乗客を処理しており、2006年には4100万人に達する見通しだ。ターミナル1の拡張工事が1999年に完成すると、乗客処理能力は4300万人に拡大、これにターミナル3が加わると処理能力は6400万人に達する。乗客数が予想通り増加せぬ可能性もあるが、政府の決定は長期的見通しに立ったものと言う。(ST,BT,LZ:12/3)
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