1996-12-02 ArtNo.8591
◆<星>SPH、S$6.82億でパラゴン・バイ・ソゴー買収
【シンガポール】シンガポール・プレス・ホールディングズ(SPH)に率いられるコンソーシアムはオーチャード・ロードに面したショッピング・コンプレックス“パラゴン・バイ・ソゴー”を6億8230万Sドルで買収した。
SPHはコンソーシアムに75%出資、建設会社ラムチャンとCSファースト・ボストンの元不動産担当重役のサイモン・チョン氏が各20%と5%を出資している。SPHとラムチャンは2ヶ月前にパラゴン・バイ・ソゴーに隣接したショッピング・センター“ザ・プロムナード”を2億7090万Sドルで買収したばかり。
SPHのリム・キムサン会長が先週金曜(11/29)記者会見したところによれば、プロムナードを買収して以来、同社とラムチャンは、「可能なら是非買うべきだ」とパラゴンに注目してきたと言う。パラゴンとプロムナードの敷地を合わせると、17万9100平方フィートで、プロット・レシオは約5倍。14万2600平方フィートの永久所有権付き土地に立てられた6階建てのパラゴンの純賃貸スペースは30万3357平方フィートだが、コンソーシアムは5.1倍のプロット・レシオをフルに活用し、小売りポディウム上部に14階建てのビルを増築、16万5600平方フィートの賃貸スペースを追加する計画だ。同建設コストは約8500万Sドルで、平方フィート当たり360Sドル。最大5700万Sドルの開発税とその他のコストを加算すると、コンソーシアムはパラゴンに8億5280万Sドルを投じることになる。これを基準とすれば1プロット・レシオ当たりのコストは1170Sドルで、純投資収益率は4.6%と見積もられる。
パラゴンの主要テナント、そごうとメトロは2000年までの新リース契約に調印している。ちなみに1989年にユナイテッド・インダストリアル・コープからパラゴンを6億9000万Sドルで買収したそごうは、不動産コンサルタント、ナイト・フランクが最近7億2000万Sドルと評価した同コンプレックスを8億Sドル以上の値で売却を図っていた。(ST,BT,LZ:11/30)
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