1996-11-30 ArtNo.8582
◆<馬>第2次IMP下に世界のウエハー製造センター目指す
【クアラルンプル】第2次工業マスター・プラン(IMP)は、電気/電子部門における重要戦略としてウエハー製造業の育成を掲げている。
電気・電子産業はマレーシアの製造業輸出の66%を占め、34万5000人以上の就業機会を創出している。しかしながら同部門は多国籍企業により支配され、輸入成分の高い製品を製造している。取り分け電子部門輸出の38.6%を占める半導体産業にこうした傾向が著しく、ウエハーに関してはほとんど全面的に輸入に依存している。
ウエハー製造工場は1件当たり12億米ドルの投資を必要とするが、仮にこの種の工場が3つ設けられれば、その年間輸出額は45億~53億Mドルに達し、年間輸出額66億Mドルの国内電子産業の主要な牽引役となる。
それだけではなく、1工場平均1000人のウエハー工場の従業員の3分の2はハイレベルの技術者と専門職のため、国内労働力の質は大幅に高められる。 またこうしたウエハー工場が必要とするデザインやエンジニアリング・サービスは一般に中小企業により提供されることから、波及効果は極めて大きい。このため政府は、税制優遇措置、金融/インフラ方面の支援を通じてウエハー工場の誘致を図る。
電気・電子部門におけるこの他の重用戦略にはマレーシア独自のメーカーとブランドの育成が挙げられると言う。(ST:11/29)
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