1996-11-28 ArtNo.8554
◆<馬>証券会社ラシド・フサイン、第3位の銀行グループに
【クアラルンプル】マレーシアのトップ証券会社ラシド・フサインBhd(RHB)はマラヤン・バンキング(メイバンク)からクウォン・イク・バンク(KYB)の75%の権益を21億6000万Mドルのキャッシュで買収後、これを傘下のDCBバンクと合併、国内第3位の銀行に再編する。
RHBは現在、DCBホールディングズの20.3%の権益を有するが、最終的に同持ち株比率は54.2%にアップする。
RHBのラシド・フサイン専務(ED)が26日記者会見したところによると、DCBとKYBの合併後、総資産は320億Mドル、株式資本は22億Mドルに達し、資産ベースでメイバンク及びバンク・ブミプトラ・マレーシアに次ぎ国内第3位の銀行に浮上する。証券業界筋によれば、合併後の来年の純益は7億5000万~8億Mドルが見込まれ、収益でもメイバンクに次ぎ国内第2位にランクされる見通しだ。
RHBはメイバンクへの支払いに当てるため増資後の10%に相当する自社新株をマレーシアン・リソーシズ・コーポレーションBhd(MRCB)に売却、4億9000万Mドルを調達する。これに伴いMRCBのRHB持ち株は27%弱に拡大する。この点に関してラシド氏は、MRCB代表がRHBの取締役会に加わることになるが、同代表はRHBの銀行/証券業務には関与しないと語った。しかしアナリストはMRCBは決してそのような受動的役割に満足しないだろうと評している。(ST,BT,STAR:11/27)
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