1996-11-28 ArtNo.8550
◆<星>7銀行、キャッシュカード・スキーム開始
【シンガポール】地元銀行7行は26日、キャッシュレス社会の実現を目指し、電子オフライン・ストード・バリュー・カード・スキーム、いわゆるキャッシュカード計画を公式にスタートした。
リチャード・フー蔵相がこの日催された記念式典で語ったところによれば、DBS、OCBC、OUB、UOB、ケッペル、タットリー、POSBの7行が合弁で設立したネットワーク・フォー・エレクトロニク・トランスファーズ(S)Pte Ltd(Nets)が4000万Sドルの資金と5年の歳月をかけて開発したこのキャッシュカード・システムは情報技術(IT)社会の実現を目指す“IT2000”計画の一環で、向こう10年間には国内小売り取引の30~40%がキャッシュカードを通じて行われるようになる見通しだ。
学童から旅行者まで利用できる“コモン・ベアラ・キャッシュカード”、各種組織がそのメンバーのために発行する“オーガニゼーション・キャッシュ・カード”、銀行サービスも受けられる“スマートATMカード”の3種類から成り、当初のストード・バリューは20Sドル。10~200Sドルのトップ・アップや最低2Sドルの換金が可能で、目下のところフェアプライス、コールド・ストーリッジ、ガーディアン、郵便局、ガソリンスタンドで使用できる。既に6万枚が発行されており、来月中には別に10万枚が市場に出回る見通しだ。(S,BT,LZ:11/27)
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