1996-11-27 ArtNo.8541
◆<馬>南アグループが直接還元製鉄所の事業化調査担当
【マニラ】南アフリカのISCOR及びThomson & Van Eck(TEV)に率いられるコンソーシアムがサバ州における5億米ドル、年産160万トンの直接還元鉄(DRI)プロジェクトの事業化調査を引き受けた。
マレーシアのヌサントラ・スチール・コープとフィリピンのJacintoメタルズ・コープは24日、関係合弁覚書に調印した。ISCORは世界的な総合鉄鋼会社で、TEVは南アフリカの指導的エンジニアリング会社。事業化調査は来年1月末までに完成する見通しで、既に主要な多国籍企業らに機械設備のターンキー・サプライと技術移転に関わる入札が求められている。工事は1999年末の完工が目指される。
DRI工場の主要原料は屑鉄で、生産されたDRIの半ばはヌサントラ自身が原料として使用、残りはホット・ブリケテッド・アイアンの形でフィリピンや日本に輸出される。サバ州が工場の建設地に選ばれた理由は、ガスと深水港が存在するためと言う。
ホセ・マ・ジャシント会長に率いられるF.Jacinto GroupのJacintoメタルズはフィリピン国内で目下年産120万トンの総合的な鉄鋼プラントを建設中で、最近Danieli & Coと合弁契約を結んでいる。(STAR,MBT:11/26)
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