1996-11-27 ArtNo.8536
◆<星>クリエイティブに円安の恩恵/アズテク元重役、株売却
【シンガポール】地場サウンド・カード会社のクリエイティブ・テクノロジーは最近円の安で少なからぬ恩恵を受けたもようだ。
クリエイティブが年次報告書コラムの中で触れているところでは、同社の大部分の収入は米ドル建てだが、コストのかなりの部分が円とSドル建てであることから、今年6月期年度は円高による深刻な打撃を被った。95年4月19日には1米ドル=79.75円と、米ドルの最安値が記録されたが、最近では125円まで57%も回復した。同社は昨年は640万Sドルの為替差損を被ったが、今年は損失を縮小できる見通しで、為替差益を計上する可能性もあると言う。
一方、クリエイティブとのサウンド・カード著作権裁判に敗れ、持続的な株の値下がりを見ているアズテク・システムズの元取締役ロー・ギアングアン氏は同社の300万株を133万Sドルで売却、持ち株比率を3.83%から3%に引き下げた。アズテクがシンガポール証取(SES)に報告したところでは、ロー氏は先週木曜に204万9000株を1株44.14セントで、金曜に95万1000株を1株44.3セントで、それぞれ手放した。アズテクは著作権侵犯判決で200万~3600万Sドルのダメッジを被るものと予想されている。(BT:11/26)
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