1996-11-26 ArtNo.8519
◆<星>電子業界、超勤/シフト勤務削減で不況乗り切り
【シンガポール】シンガポールの電子企業は超過勤務やシフト労働の削減により不況乗り切りを図っており、今年の解雇率は過去2年のそれとほぼ同率を維持する見通しだ。
シンガトロニクス・マニュファクチュアリングは先月180人を整理、これらの労働者は第3四半期に当地で解雇された800人余に上乗せされた。シンガポールの電子産業は第3四半期に1.7%のマイナス成長を記録したが、電子電気産業労組(UWEEI)のサイラル・タン書記長によれば、順調なのはディスク・ドライブ業界だけで、消費用電子業界が最も深刻な打撃を受けている。しかし少なからぬ企業が、来年1月以降に景気が回復に転じると、楽観的見通しを抱いている。取り分けクリントン大統領の再選で米国の成長が回復、失業率も下降すると見ている。
しかし生産労働者らは、超勤や祭日出勤に伴う手当が得られなくなったことから、家に持ち帰る給与が大幅に減少、こうした状況がいつまで持続するのかと懸念を深めつつあると言う。(ST:11/24)
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