1996-11-26 ArtNo.8516
◆<星>ネットワーク市場、2005年にはUS$5億に成長
【シンガポール】シンガポールのインテリジェント・アイランド構想は新たな成長産業を産み出し、インターネット及びハイスピード・ネットワーク・ビジネスは2005年には5億米ドルの市場規模を備える見通しだ。
データプロ・インフォメーション・サービス・グループの調査によれば、電話回線を通じたインターネットへのアクセス・サービスが成長の原動力を務める。1994年時点のインターネット・アクセス・サービス及びコンテント・プロバイダーの売上は4970万米ドルの同市場の半分以下にとどまったが、こうした様相は急速に変化するものと見られる。
インフラ整備が容易なシンガポールのサイズと2000年までにインテリジェント・アイランド構想の実現を目指す政府の意思が、マルチメディア通信のための新ネットワーク市場の成長を加速、ネットワーク関連の装置やアクセサリーの二次産業が先ずその恩恵を受けるものと見られる。例えばケーブル・モデム市場は現在のゼロから2000年の1200万米ドル、2005年の5750万米ドルに成長する。従来型のPSTN(パブリック・スイッチット・テレフォン・ネットワーク)は依然インターネット・サービス市場を支配しているが、2005年までにはハイスピード・ネットワークがPSTNのシェアを奪い、トップに浮上するものと予想される。
インターネット及びネットワーク・プロバイダの契約料収入は向こう10年間も引き続き収益番付トップの座を維持しそうだ。しかしビジネス・アプリケーション収入の魅力が高まり、例えばイントラネット・サービス市場は2005年には2460万Sドルに成長、法人向けビデオ・オン・デマンド市場も顕著な成長を遂げそうだ。企業はまた遠隔学習やテレワーキング等のコラボレーティブ・アプリケーションに多額の投資を行うものと見られる。(BT:11/25)
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