1996-11-25 ArtNo.8513
◆<馬>首相、地元企業の海外進出に対する西側報道に反発
【クアラルンプル】マハティール首相は22日、マレーシア企業の海外投資活動に対する西側マスコミの誹謗報道に遺憾の意を表明した。
この日バルカン半島の報道機関代表と会談後記者会見した首相によると、同相子息とYTLコープBhdのジンバブエ火力発電民営化計画への関与、移動電話会社セルコムのジンバブエ・ポスト・アンド・テレコミュニケーションBhdとの合弁事業、クンプラン・ガスリー社のジンバブエにおける林業権益獲得等の報道は、いずれも根拠が無い。また英国銀行はプロトン社の英国スポーツカー会社ロータスの買収を妨害した。こうした動きが組織的なものかどうかは、分からないが、西側投資家はマレーシア企業の成功を嫉んで、いかがわしい風聞を書き立てるようマスコミを嗾けている節があると言う。
首相はまた、マニラにおけるアジア太平洋経済閣僚会議(APEC)の席では、小国の立場に立って、貿易自由化政策に対する憂慮を表明すると語った。富裕国は小国に対して市場開放を求めているが、こうした要求に応じれば、小国の弱小産業は生存することができないと言う。(STAR,BT,LZ:11/23)
|