1996-11-22 ArtNo.8476
◆<星>都市再開発局の商業用地入札に旺盛な反応
【シンガポール】都市再開発局(URA)が募集したアンソン・ロードとロビンソン・ロードの商業用地2区画(各1万7025平方フィート/8646平方フィート)とミドル・ロードの商住複合またはホテル開発用地(6万7630平方フィート)の入札には、地元不動産業界の主要プレーヤーの他、外国デベロッパーも応札、比較的旺盛な反応が見られた。
特にシンガポール証取(SES)上場のファースト・キャピタル・コーポレーション(FCC)はロビンソン・ロードの区画にアナリストらの予測を50%も上回る8732万Sドルの1番札を入れ、注目を集めた。一部の市場筋は、数年前にFCCが購入した隣接地とコンバインすれば、多国籍企業らの興味を引くより大きなフロアー・スペースを創出できるとし、FCCが戦略的配慮から高値入札したものと見ているが、別のアナリストは当該隣接地を高値で売却するためにベンチ・マークの引き上げを図ったのではないかと憶測している。
FCCの入札価格は床面積1平方フィート当たり902Sドルとなり、建築コストを加算すると、平方フィート当たり1700Sドル以上で販売しないと採算ベースに乗らない。
これに対してアンソン・ロードの区画に5338万Sドルの1番札を入れたコスモポリタン・デベロプメント(地元不動産事業家SPタオ氏とインドネシア・パートナーの合弁)の採算ラインは1平方フィート当たり1200Sドルで、現在の市況から見ても現実的な1500Sドルで販売しても、かなりの利益が見込める。
またミドル・ロードの用地に1番札を入れたシティー・デベロプメントの1億308万Sドルを1プロット・レシオ当たりにすると365Sドルに過ぎず、これは親会社のホンリョンが1年前に隣接地を購入した際の1平方フィート374Sドルをも下回っている。(ST,BT,LZ:11/21)
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