1996-11-21 ArtNo.8462
◆<馬>首相、第2次工業マスター・プランを来週発表
【クアラルンプル】マハティール首相は来週木曜(11/28)、1996-2000年の工業開発の方向を示す第2次工業マスター・プランを発表する。
通産省が19日発表したところによれば、新マスター・プランではハイテク工業と資本集約工業の振興に重点が置かれ、加えて重工業領域におけるリンケージ、特に前衛と後衛を接続する中小企業や後方支援部門の育成が重視される。
証券会社のエコノミストによるとマレーシアの製造業、取り分けハイテク部門は依然として外国企業により支配されており、地元上場企業は主に不動産/金融領域に集中している。マスター・プランはこうした製造業領域の弱点を克服することを目指している。マレーシアは最近マクロ的な経済問題、特に貿易赤字や経常収支赤字の対策で得点を上げたが、新マスター・プランでは不完全な工業リンケージに伴う半製品の大量輸入問題の解決が目指されるものと見られる。同問題を克服できるならマレーシアは恒久的に貿易赤字から解放される。プロトンのロータス買収等、マレーシアは近年海外のハイテク企業の買収を積極化しているが、こうした措置は確かに技術的な不足を補う助けになるが、長期的な解決策とは言えないと言う。(BT,LZ:11/20)
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