1996-11-19 ArtNo.8429
◆<星>ランキー・メタル、上海/広州/マレーシアに新工場
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場を予定する香港拠点のモールド・ベース・メーカー、Lung Kee Metals(LKM)は、7500万HKドル(S$1350万)を投じて上海、広州、マレーシアに新工場を建設、中国、東南アジア、日本、欧州市場を開拓する計画だ。
シウ・ティットラン会長が弟のアラン・シウ氏と共同で1975年に創設したLKMは、既にSESからメインボード上場を原則的に認められ、先月公募を行う予定だったが、低調な市場動向から延期した。公募調達した資金は事業の拡張に充当されるはずだった。同社の製造業務の70%は香港と中国南部のドングアンで行われており、シンガポールでは月間100ユニットほどのモールドが注文生産されている。ドングアンの1億5000万HKドルの工場は目下フル操業中で、月間スタンダード・モールド6000セット、注文生産モールド800セットを製造している。広州に3000万HKドルを投じて設けた工場では月間500ユニットのモールドが製造され、製品は主にドイツに輸出される。総投資額3000万HKドルの上海工場は来年4月に稼働、スタンダー・モールドを月間100セットを製造する。1997年半ばの稼働を目処に現地パートナーと対等出資でマレーシアに設ける新工場では、月間150ユニットのモールドが製造される。同社はマレーシアのプロジェクトに1500万HKドルを投資する。LKMのビジネスの86%は香港と中国におけるもので、シンガポール/マレーシアが9%、日本が3%を占める。投資純収益率は25-30%と、業界平均の20%を上回っている。(ST,BT:11/18)
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