1996-11-19 ArtNo.8427
◆<星>光ファイバー、テレコム・ブームで30%値上がり
【シンガポール】電気通信事業ブームに伴う世界的供給不足からアジアにおける光ファイバー価格は昨年を通じ25~30%上昇した。
光ファイバーの主要サプライヤーに数えられるルーサント・テクノロジーズ当地幹部によれば、受注から引渡までの期間はこれまでの4~6週間から16~20週間に遅延、ベスト・プライスをオファーする顧客に優先的に供給される状況が生じている。アジアにおける電気通信市場の開放と新技術導入は驚異的な速度で進んでおり、こうした中で同社は3億米ドルを投じて設備を拡張、来年1月には光ファイバーの製造能力を2倍に拡大すると言う。
一方、シンガポール・テレコム(シングテル)のスポークスマンは、これまでのところ光ファイバーの調達に支障は生じていないが、如何なる価格の変動もプロジェクトのコストに影響を及ぼすと指摘した。シングテルは総額12億米ドル、総延長3万キロのSEA-ME-WE3海底ケーブル・ネットワーク事業の主要メンバーで、また2005年の完成を目処にシンガポール全島をカバーする光ファイバー・ケーブル網の敷設計画を進めている。(BT:11/18)
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