1996-11-18 ArtNo.8413
◆<星>著作権賠償額は勅撰弁護士の判断に:アズテク
【シンガポール】アズテク・システムズは15日、8ビット・サウンド・カード著作権侵犯訴訟の敗訴に伴う賠償額は、目下英国勅撰弁護士(QC)に算定を求めており、QCの報告を取得次第その内容を発表するとシンガポール証取(SES)に通知した。
先週火曜控訴廷は、高裁判決を覆し、アズテクが原告クリエイティブ・テクノロジーの8ビット・サウンド・ブラスターの著作権を侵犯したと判定、3週間以内に両者間で賠償問題を解決するよう指示した。仮に協議が妥結しなければ、両者は再度法廷に判断を求めることになる。
アズテクは、この日の声明の中で、敗訴後、直ちに判決結果に関する情報を発表しなかったことや、SESに株式の取引停止を求めたことに対するマスコミの批判に釈明した。それによると判決結果が通知されたのは午後5時半で、時差の関係も有って賠償問題等に関するQCの意見も反映した声明文を直ちに準備できなかった。夜になってやっと完成した声明には、賠償額の算定等の内容は含まれておらず、翌日の新聞にも同声明内容を掲載することができなかったため、やむを得ずSESに取引の停止を求めたと言う。(ST,BT,LZ:11/16)
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