1996-11-16 ArtNo.8399
◆<星>アズテク、S$4千万ダメッジ説に反論
【シンガポール】アズテク・システムズは14日、クリエイティブ・テクノロジーとの著作権訴訟敗訴に伴う同社のダメッジが2000万~4000万Sドルにのぼるとする地元紙の報道は何等根拠のないものであると声明、また今回の判決が関係するのは1994年に生産を停止した8ビット・サウンド・カードのみで、既存の製品や将来の製品は影響を受けないと強調した。
この日アズテクの株価は前日終値の53セントから一時は43セントまで下降、その後48.5セントに回復したものの、19%の下落を見た。アズテクのダメッジに関してはアナリストの予想もまちまちで、某筋はこの種の見積もりは主観的なものにならざるを得ないとしている。
控訴廷はアズテクとクリエイティブに対して3週間以内に損害賠償協議を妥結させるよう指示したが、妥結しない場合は、再度法廷に判断を委ねることになる。クリエイティブ・スポークスマンも賠償請求額は、弁護士が算出中とし、コメントを控えた。
観測筋はクリエイティブが8ビット製品の技術を基礎にした16ビット製品に関しても過去に遡ってロイヤルティーの支払いを請求、受け入れられなければ、再度16ビット製品の著作権侵犯訴訟を起こす可能性が有ると見ている。
しかしアナリストらは、アズテクの今日の財務状況ではクリエイティブの一層の攻撃に耐えられないと見、銀行界の融資見合わせや顧客の契約見合わせも有り得ると予想している。(ST,BT,LZ:11/15)
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