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1996-11-15 ArtNo.8391
◆<馬>証券会社のディリバティブ取引規制を解除
【クアラルンプル】マレーシアは創設以来1年を経た金融先物取引市場の活性化を目指す措置として、証券会社にディリバティブ(金融派生商品)の取引を認める。
マレーシア金融取引所(MME)が13日主催したセミナーで証券委員会(SC)のモハド・ムニル委員長が明らかにしたところによると、現在クアラルンプル証券取引所(KLSE)は会員証券会社がディリバティブの取引を手がけることを禁止しており、このことが金融先物商品のリテール・マーケットの形成を阻害している。SCは同禁令の解除を認める方針で、KLSEが早急にその規則を修正し、また証券会社や先物会社が新ルールに速やかに対応するよう期待している。これによりKLSE総合指数先物の取引を手がけるクアラルンプル・オプション先物取引所(KLOFFE)の取引が活発化するものと期待される。
またKLOFFE、MME及び両取引所の共同清算所は合同委員会を設け、突発事件に対処する体制を整える。これにより3者が矛盾する指示を発するような事態を回避できる。またSCと商品取引委員会(CTC)の統合に関する法的準備作業も進められており、これにより商品取引と先物取引の法的フレームワークの調和が図られる。
SCはまた国内の機関投資家が金融先物取引に積極的に参加するよう望んでいる。現在KLOFFEの取引の50%に外国機関投資家が関与しているのに対して、地元機関投資家のシェアは1%に過ぎない。
資本市場が急速に成長し、証券/金利市場の変動性が高まる中でマレーシアはより多くのリスク管理ツールを必要としている。このためMMEは債券委員会を組織し、5年もの債券先物契約の導入を準備していると言う。(ST,BT:11/14)
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