1996-11-15 ArtNo.8383
◆<星>道路工事のウィーポー、セスダック登録目指す
【シンガポール】道路工事専門のWee Pohホールディングズは向こう2週間以内にセスダック登録を目指し、株式を公開する。
ウィーポー創設者のチュー・インワット(50)重役(MD)によると、公開されるのは大部分新株で、ほとんどが公募に付される。調達した資金は建設機材の購入や本部ビルの建設費用(ロバーツ・レインの250平米の土地に6階建てビルを建設)に充当、残りは運転資金に当てる。
チュー氏が20年前に僅か2万5000Sドルの資金でスタートしたウィーポーの資産は2000万Sドルに達し、営業額は5年前の2570万Sドルから6330万Sドルに、税引き前利益は130万Sドルから600万Sドルに、それぞれ拡大した。現在手持ちの契約は2億5000万Sドルで、1999年に及ぶ。シンガポール政府は向こう5年間に、過去5年間のそれを55%上回る17億Sドルを投じ、330レーン・キロの道路を建設する計画で、見通しは明るい。こうした工事の入札に際して地元企業に2.9%の特恵マージンが認められている上、同社はISO9000や建設業開発局(CIDB)のG8ランクの資格も有することから、国内の同業者に対しても優位に立っている。ビジネスの90%は国内事業で、特に政府関連事業が70%を占める。カンボジアにおける600万Sドルのハイウェイ工事も手がけているが、これはアジア開発銀行の援助プロジェクトで支払いが滞る恐れはない。同社は域内ビジネスも手がけるが、支払いが確実なことを確認した上で初めて実行すると言う。(ST,BT:11/14)
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