1996-11-14 ArtNo.8372
◆<星>上級相、米中の戦略的相互理解に期待
【ワシントン】シンガポールのリー・クアンユー上級相は12日、米国と中国は戦略的な相互理解を必要としており、米国は中国との対話と協力を通じてのみ、向こう20~30年間に益々強力な影響力を発揮するようになる中国に対処することができると指摘した。
ニクソン・センター(ニクソン・センター・フォー・ピース・アンド・フリードム)からこの日新世紀創造者賞を授与されたリー・クアンユー上級相は、表彰式に出席した米国各界の識者を前に、以上の考えを語った。同相によれば、米中日三局構造における米中の一環は東南アジアにとって極めて重要で、米中関係が安定すれば東南アジアは順調な成長を遂げることができるが、米中関係が不安定なら東南アジアの成長は阻害されざるを得ない。中国は域内経済への参加に際して経済と軍事力を弄して、その勢力を拡大するか、国際条理を遵守して優良な国際社会の一員と成るかのいずれかの道を歩む他ない。国際社会は中国が後者を選ぶよう激励すべきである。そうでなければ、世界は敵意に満ちた中国に直面することになり、その時不安を抱くのは決して米国だけではない。中国は制裁を受けたからと言って容易にその姿勢を変えないが、中国の知識階級が外部社会の長所を吸収することが、自国の発展につながることを理解した時、中国は初めてその姿勢を変えるはずと言う。(ST,BT,LZ:11/13)
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