1996-11-14 ArtNo.8371
◆<星>HP社、商用インターネット市場開拓で全方位戦略展開
【シンガポール】ヒューレット・パッカード(HP)は商用インターネット市場に参入する際は、大企業はもとより中小企業もターゲットに全方位の市場戦略を展開する計画だ。
HP社パーソナル・インフォメーション製品部門アジア太平洋地域担当マーケティング・マネージャーを務めるS.ハスレット氏によると、大企業は多数の中小納入業者を抱えており、インターネットを通じてこれらの納入業者と取引をしたいと考えるはずである。HP社もシンガポールだけで1万社にのぼる部品やサービスの納入業者を傘下に収めている。中小企業はアジア太平洋地域経済の重要な構成要素を成しており、これらの企業は来年同地域で購入される1000万台のパソコンの内400万台を購入するものと見られる。
HP社はマイクロソフトと共同開発した、中小企業が1時間で自社のホームページを制作できる新製品“ウェブマスター”を来月発売する。同製品はマイクロソフト製ソフトとHPのローエンド・サーバーから成っている。大企業向けの商用インターネット製品としては、来年半ばまでにUNIXサーバー用の新コンパーラを発表する。同製品はインターネット用アプリケーションを作成するプログラム言語として普及しているJAVAの処理を10倍に加速できる。またJAVAの高速処理用ミドルウェア“DEPOT/J”なども発売する予定だ。さらに、商用インターネットのセキュリティ面では、正規のユーザーであるかどうかを確認するスマートカードや、スマートカードの情報が盗まれてもその使用範囲を限定するセキュリティ技術“バーチャル・ボールト”などを市場に投入すると言う。(BT:11/11)
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