1996-11-14 ArtNo.8370
◆<星>プリントロニクス、中国/アジア市場開拓に本腰
【シンガポール】ナスダック登録の業務用プリンタ・メーカー、プリントロニクス・インクはアジア太平洋地域の売上が大幅に拡大するものと期待している。
R.クライスト社長兼CEO及び子会社プリントロニクスAGのフィリップ・ロウ副社長兼MDが12日催されたチャンギ・サウスの新施設開所式で語ったところによると、来年中国語プリンタを投入する中国やASEAN諸国、インドのグループ売上に対する貢献は今日の10%から今後5年間に30%に拡大する見通しだ。中国だけでも売上目標の達成は可能で、シンガポールで開発した中国語プリンタは来年、Shenzen、広州、上海、北京に輸出される。初年度の四半期販売は600台と見込まれ、徐々に2000台に拡大される。
シンガポールで開発されたタイ語とハングルのプリンタは1年前から販売されており、現在はベトナム語とインド語のプリンタが開発されている。同社は現在、四半期当たり8000台のプリンタを製造、内50%以上をシンガポールで製造、アジア太平洋地域はもとより、欧州、中東、アフリカに輸出している。中国市場で順調に売り上げが伸びれば、韓国と台湾市場にも近い中国に工場を設けることが可能で、経済開発局(EDB)などが開発中の工業団地に入居することも検討している。プリントロニクスは過去4年間に年率16%の売上増を達成、昨年はラインマトリックスプリンタ世界市場の40%のシェアを占めた。1996年3月期年商は1億5900万米ドル、純益は680万米ドルだった。今年は11%の成長が見込まれている。(BT,LZ:11/13)
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