SEAnews 1996-11-13 ArtNo.8361

【ペナン】マレーシアのセメント製造能力は、1998年には国内需要を上回る見通しのため、ＡＳＥＡＮ域内市場の開拓を図る必要がある。
アブ・ハッサン国内取引消費者事務相が、8日催された第20回ＡＳＥＡＮセメント製造業者連盟(AFCM)理事会の席上語ったところによると、98年の国内セメント製造能力は2840万トンに達するが、需要は2040万トンにとどまる見通しだ。しかしながら98年までは依然として毎年100万～200万トンのセメントを輸入せねばならない。昨年の国内製造能力は1120万トンで、需要は1200万トンに達したが、今年の需要は18％増の1480万トンと見込まれている。第7次マレーシア計画(1996-2000)期間には建設業は年率9％の成長が見込まれており、建設支出は2000億Ｍドルに達すると予想されている。一方、ＡＳＥＡＮ域内の同期間の建設業の成長率は年率20％に達し、3000億米ドルのプロジェクトが実行される見通しだ。このため域内のセメント・メーカーはその製造能力を拡大し、需要の急増に応じる必要が有ると言う。(MBT:11/9)