1996-11-13 ArtNo.8359
◆<馬>STI、MSC産ハイテク機器の市場投入で先陣目指す
【クアラルンプル】マレーシア国王の子息イムラン氏に所有されるSTIエンターテーメント・グループSdn Bhdはマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)を拠点に開発したハイテク機器を市場に投入する最初の企業になる見通しだ。
STIエンターテーメントのジェームズ石井社長によると、最初の製品はブリーフ・ケースにも収まるビデオ・プロジェクターで、この種の製品は一般に2万5000Mドル前後するが、同社の製品は普通のテレビ・セット並の価格で市販される。もう1つの製品はデジタル・ビデオ・イメージをプロジェクターに供給する超高速ハード・ディスク。両製品は目下特許申請手続き中で、大量生産を引き受ける多国籍企業とのライセンス交渉も進められている。製品はMSC内で製造される予定で、製造に関心を寄せている企業にはソニーも含まれる。プロジェクターの走査線の数は800本と既存のものの480本を上回り、光源は一般の250W(ワット)に替え24Wのランプを使用している。同プロジェクターはコンピューター・モニターやTVセットに代わって企業のプレゼンテーションの主役に成る見通しだ。ハード・ディスクのデーター転送速度は毎秒354ギガビットと一般のランダム・アクセス・メモリの5倍。これまでデジタル・ビデオの再生には大容量のRAMチップを必要とし、TVセットの価格を押し上げたが、同社のハード・ディスクはこうした問題にも解決策を提供すると言う。(NST:11/11)
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