【クアラルンプル】クダ州ヤン(Yan)に1200MW(メガワット)の発電所を建設する独立電力供給業者(IPP)ライセンスが近く、Automan Sdn Bhd、電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)、クダ州政府から成るコンソーシアムに発行される。政府は同ライセンス以降新たなIPPライセンスを当面発行しない方針だ。
Syarikat Pesaka Antah(SPA)とNorth China United Power Group(NCUP)の合弁会社オートマンが同コンソーシアムの支配権益を握り、発電所は2001年の完成が目指される。マハティール首相が1993年に訪中した際、SPAとNCUPはオートマン創設の合弁覚書を交換した。中国北部で2万5000MWの電力供給を手がけ、発電所建設に必要な全ての技術を有するとされる国営企業NCUPはオートマンに25%出資する。NCUPはまた最大7億7500万Mドルの輸出信用を供与することができる。トゥアンク・ジャファル国王の長子プリンス・ナクイユディン氏一族に所有されるSPAはオートマンの51%のシェアを握り、ナクイユディン氏がオートマンの会長を務めている。その他の複数の民間投資家がオートマンの残りの24%のシェアを占め、SPAの上場子会社アンタ・ホールディングズは出資していない。目下TNBとの間で向こう20年間の電力供給交渉が進められているが、供給価格はIPPの中では最低のキロワット時当たり11~12セントになりそうだ。現在の最低価格はゲンティン・サンイエンの11.8セント、最高はYTLの15.5セントと言う。(MBT:11/11)