1995-03-13 ArtNo.835
◆<星>シェル、S$7億ブコム島製油施設改良工事完成
【シンガポール】シェル石油が7億Sドルを投じて進めてきたブコム島製油所の7件の改良工事が完成、これによりブコム島はシェル・グループの世界最大の製油基地となり、また電力/水も自給し公害の恐れも少ない模範的プラントとなった。
新たに増設された施設には第3原油蒸留装置CD-3、第4プラットフォーマー、第4脱硫黄還元装置、SRU/SPU/スーパークラス、第3海水淡水化プラント、廃熱発電装置、第7埠頭が含まれる。シェル・シンガポールのピーター・チェン会長は、10日に催された新施設の落成式の席上、「アジア太平洋地域の石油精製業のマージンは12カ月前の半分に下降しており、最早高度成長は高利潤の保証ではなくなった」と述べ、マージンが1年前のレベルに回復する可能性についても楽観できないと語った。一方、ヨー・チュートン通産相は、石油業下流部門と特殊化学工業及びその他の工業の整合的発展を促進するのがシンガポール政府の戦略で、この種の方式は、原料/製品の相互供給、インフラ施設の共有、熟練労働者の育成等の面でメリットが有ると言う。(ST,LZ:3/11)
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