1996-11-12 ArtNo.8346
◆<馬>MSCプロジェクトでシンガポールの協力に期待
【シンガポール】マレーシアはシンガポールがマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)プロジェクトにソフトウェアー面で貢献するよう期待している。
シンガポール国際基金(SIF)主催の“卓越した東南アジア人”プログラムの下、4日間にわたりシンガポールを訪れたマレーシアの故フセイン・オン第3代首相の子息ヒシャムディン・トゥン・フセイン通産政務次官兼与党統一マレー国民組織(UMNO)青年部副部長が9日語ったところによると、MSCプロジェクトは決してシンガポールの基盤を蝕むものではない。またシンガポールとマレーシアが互いに足下をすくい合い、共倒れすると言った見方をするものも有るが、こうした認識は誤りである。両国は互いに持ち味を活かしてそれぞれの道を歩むことができ、また協力し合うことができる。両国の中小企業がMSCで合弁事業を進めることも可能で、マレーシアが建設するインフラストラクチャーは、ソフトウェアーを必要としており、シンガポールは同領域で主要な役割を担うことができる。またインターネットを通じたリンクで、海外に雄飛したマレーシア人やシンガポール人との協力も可能となる。現在多くの両国民がシリコン・バリーで就業しているが、これらの人々とも提携することができると言う。(ST:11/10)
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