1995-03-13 ArtNo.834
◆<星>スンバワン、中国/インドの造船所権益買収目指す
【シンガポール】スンバワン・コープは目下中国とインドで造船所の権益買収交渉を進めている。
スンバワン・シップヤードのヘン・チアンギー重役(GM)によると中国の造船所は高収益を上げており、スンバワンと競合する恐れもなく、主要港に近いため中国海運業の成長から恩恵が期待できる。スンバワンは同造船所の50%の権益買収を目指しており、取引は今年半ばにはまとまる見通しだ。しかしヘンGMは造船所の名称や買収価格等に関してはコメントを避けた。インドについてはタタ・グループと共同でヒンドスタン・シップヤード(南インド)の過半数権益買収を目指しており、取引がまとまればスンバワンの持ち株はタタを上回ることになる見通しだ。しかしながらノールウェーのクベルネル・シップビルディング等、他のグループもヒンドスタン造船の権益買収を狙っており、ヒンドスタン造船は3カ月以上かけて出資者を選択するものと見られる。オスロ・ベースの海運専門誌トレードウィンズによると、ヒンドスタン造船は受注不足、大型赤字、従業員の低生産意欲に悩まされてきたが、92年に就任したDKバルマ会長の努力で今年は黒字を回復できる見通しと言う。(BT:3/11)
|