1996-11-08 ArtNo.8307
◆<星>マリーナ・センター、不振乗り切りで共同販促
【シンガポール】サンテク・シティは長引く小売業況の不振を乗り切るため、近隣のミレニア・シンガポール等、ライバルと手を結び、マリナ・スクエアの共同販促に乗り出した。
サンテク・シティ・デベロプメント(SCD)のウォン・アーロン重役(CEO)によると、計画にはシャトル・バスによる買い物客の送迎、市場情報の交換、駐車場スペースやメンテナンス面での協調、共同マーケッティングが含まれる。シティテー・ホール/ラフルズ・シティー両地下鉄駅周辺とマリナスクウェア内の3カ所を巡回するシャトル・バス・サービスは来年初からスタート、マーケッティングは来月開かれる第1回世界貿易機構(WTO)閣僚会議の開催とタイミングを合わせて開始される。ミレニア・シンガポールは世界の著名な画家や彫刻家の手に成る壁画や彫刻を目玉商品とするが、サンテク・シティーは30メートルのジェット噴水を、ローマのトレヴィの泉同様、世界最大のウィッシング・ウェルとして日本人旅行者をターゲットに宣伝する計画で、目下JTBと戦略を立案している。また同噴水周囲のプールをリモコン・モーターボートのサーキット場として利用することも計画している。マリーナ・スクエアとシティー・ホール地下鉄駅の中間にマンモス地下街の開発を予定するホンコン・ランドも共同販促に強い関心を表明しており、将来は連合に加わる見通しと言う。(ST,BT:11/7)
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