1996-11-07 ArtNo.8295
◆<星>パルコ初年度売上S$1.1億、ほぼ目標達成
【シンガポール】パルコ・ブギス・ジャンクション・ショッピング・コンプレックスは8月末締め初年度に、目標の1億1500万Sドルをわずかに下回る1億1000万Sドルの売上を達成した。
業界観測筋は、小売業界の競争過熱を配慮すれば、立派な成績と評価している。同コンプレックスの売場面積は17万平方フィートで、初年度の1平方フィート/1カ月当たりの売上は53.92Sドルとなる。ナイト・フランクの小売業担当ディレクター、ダニー・ヨー氏は、飲食品と娯楽店舗の比重が高い中で53.92Sドルの売上は、悪くない成績と語っている。業種別の小売スペース占有率は飲食品が25%、娯楽が25%、衣料が20%、装身具が10%、残るスペースをライフスタイル商品やサービス店舗などが占める。1日当たりの来客数は平日が3万6000人、週末は6万人。20~29歳が59%、15~19歳が21%で、ターゲットにした若い世代が大半を占めている。
一方、パルコは開業以来、テナント18店を失ったが、衣料販売のGIORDANOやパスタ・バーのSKETCHESなど新テナントが空きスペースを補填した。さらにDELIFRANCEや紀伊国屋書店系列のコミック・ショップなどが近く開店する予定で、同コンプレックスのテナント入居率は96%が維持されている。パルコは国内では初めて、全テナントがPOSシステムを導入しており、買い物客の購買パターンなどを分析した情報を各テナントにフィードバックしている。パルコを経営するストレーツ・パルコ・リテール・マネージメントのオークラ・マサヨシ重役(GM)によると、パルコの初年度レンタル収入は2200万~2500万Sドル。また、第2年度の売上は当初目標の1億2500万Sドルよりやや低い1億2000万Sドルと見込んでいる。(ST:11/6)
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