SEAnews 1996-11-07 ArtNo.8294

【シンガポール】Watson Wyatt Worldwideはシンガポールを拠点に、余剰資金運用を計画する大手企業の投資戦略立案を支援する。
ワトソン・ワイアットのデービッド・リチャードソン重役(MD)によると、同社は中期／長期の投資戦略を立案する機関投資家に、いずれのファンド・マネージャーを起用し、如何なる対象にその資金を投資すべきかをアドバイスする。ワトソン・ワイアットは機関投資家の債務、キャッシュ・コール、ファンドのインフロー／アウトフロー等の状況を診断し、最適な投資戦略を立案、投資家のニーズに応じたファンド・マネージャーを推薦する。またファンド・マネージャーが決まった後、当該ファンド・マネージャーの成績をモニターする。目下同社はシンガポール拠点の主要ファンド・マネージャーの過去3年間の実績に関するデータを収集整理している。ファンド・マネージャーの投資実績評価(MIP)報告書は来年第1四半期末までに完成するが、この種の調査が行われるのは恐らくシンガポールでは初めてのこと。また投資顧問サービスはシンガポールではまだ誕生したばかりの事業領域で、ガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コープ(GSIC)を除けば、シンガポールでこの種のサービスを手がけるのは同社のみと見られる。同社は現在少数の年金基金等にサービスを提供しているが、これまでは主に機関投資家に対する教育活動だけで、マーケッティングはほとんど行って来なかった。しかし今後は積極的な宣伝を開始する方針と言う。ワトソン・ワイアットは世界12カ国に営業拠点を有し、専門サービス以外に、給与／賞与／勤務評価マネージメント・サービスも手がけている。(BD:11/6)