1996-11-06 ArtNo.8278
◆<星>ケーブルビジョン、インターネット・コンテント提供も
【シンガポール】シンガポール・ケーブルビジョン(SCV)は目下TV娯楽番組の提供を検討しており、将来はインターネット・コンテント・プロバイダーの役割も務める計画だ。
SCVのダニエル・ゴー社長が4日催されたハイスピード・ネット・サービスのデモンストレーションの会場で語ったところによると、同社は1998年にはコマーシャル・ネット・サービスを開始する。1998年にはSCVが5億米ドルを投じて設けたハイスピード・インター・ネットワークでシンガポールの全ての高層住宅がリンックされる。これまでに25万世帯がリンクされ、毎月2万世帯のペースで拡大されている。通常のモデムを用いてインターネットに接続した場合、静止画像のダウンロードに数分を要するが、SCVの10Mbsのネットワークは1000倍の速度で高品位のビデオをインスタントにダウンロードできる。こうしたハイスピード・ネット・サービスの応用領域としてはビデオ・コンファランス、ビデオ・オン・デマンド、カラオケ・オン・デマンド等が上げられる。例えばインターネット・ショッピングでは、ネット・モールは買い物客の要求に即座に応じ画像やビデオによるデモンストレーションが可能となる。米国のファースト・セキュリティー・バンクのネットバンクの営業コストは通常の銀行の2%で、サイバー・ブックショップのアマゾンは25%の割引商法で、1年前の発足以来売上を16倍に拡大したと言う。(BT:11/5)
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