1996-11-01 ArtNo.8228
◆<印尼>大統領子息との戦略提携でカナダ企業株高騰
【ジャカルタ】カナダの金鉱開発会社Bre-Xミネラルズがスハルト大統領の長男シギト・ハルヨユダント氏と戦略提携を結んだとの報で、Bre-X株は月曜の25%安から、火曜には一転して24.25Cドルに3.45Cドル値上がりした。
Bre-Xは東カリマンタンのブサンにおける世界最大の金鉱採掘権を有するが、シギト氏が60%の権益を握るPTプヌタン・ドゥタ社に、ブサン1、ブサン2、ブサン3鉱区の各10%の権益分与、向こう40ヶ月間月額100万米ドルのコンサルタント料支払い、地元パートナー3社の権益買収資金の融資、を約束した。ブサン鉱山の開発はインドネシア政府の認可を待ってスタートするが、アナリストは政府の認可はプヌタン社の地元少数株主権益買収完了後に下されるものと予想している。「スハルト大統領の子息を取締役に据えることは、外国企業が政府の認可を得る際に助けになるのか」とのグローブ・アンド・メール紙のインタビューに対してトロント駐在のインドネシア大使館スポークスマンは、「権力に近づけば仕事が遣りやすいのは世界中どこでも同じことで、インドネシアに限ったことではない。ネーチャー・オブ・ビジネスとでも言うのでは。。。」と語ったと言う。(BT:10/31)
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