1996-10-31 ArtNo.8206
◆<星>建設業界、違法外人労働者検挙でHDBに工期延長陳情
【シンガポール】建設現場における違法外人労働者の取り締まり強化で、下請業者の工事が遅延、完工期日が守れなくなった元請け業者も少なくないようだ。こうした中でシンガポール建設業者協会(SCAL)は今日(10/31)開かれる住宅開発局(HDB)との定例会議の席で、同局に対し1~3カ月の工期延長を求めるもようだ。
政府は6カ月の猶予期間を設けて建設会社に密入国やビザ期限が切れた違法就労者を一掃するよう求め、3月からは厳重な摘発に乗り出していた。ウォン・カンセン内相が最近明らかにしたところによると、3月から9月の間に月平均580人の不法入国/不法滞在者が検挙されており、その多くが建設労働者として雇用されていた。業界筋は、国内の外人建設労働者は、推計15万4000人としており、建設業開発局(CIDB)の95年度労働力調査では、建設労働者総数の85%が外国人で占められている。(BT:10/30)
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