1996-10-31 ArtNo.8202
◆<星>TAS、電気通信市場の公正な競争確保目指す
【シンガポール】シンガポール電信局(TAS)は消費者の利益を擁護するため通信機器市場と通信サービス市場を分離する政策を採用している。
TASのリョン・ケンタイ局長が同局刊行物“VISTAS”最新号上で明らかにしたところによれば、例えば携帯電話のメーカーやディーラーが、通信サービス会社と提携関係を結ぶと、携帯電話の購入者が特定の電話会社への加入を強要されたり、電話加入者が特定の通信機器の使用を強制される可能性が有る。これは消費者の選択肢を制限するものだが、複数の国では実際にこうしたことが行われている。シンガポールの現行法は、通信会社が傘下の通信機器子会社に有利な計らいをするようなことは禁止されていると言う。来年4月にはセル式電話とページング市場における競争が激発するが、TASのこうした政策の試金石になりそうだ。(ST,BT:10/30)
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