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1996-10-29 ArtNo.8178
◆＜馬＞農園会社クワンタス、包装／油脂化学領域に進出
【クアラルンプル】目下食用油コンプレックスの建設を進めているサバ州拠点のＫｗａｎｔａｓコーポレーションBhd(KCB)は、食用油の包装や油脂化学製品の製造等、下流部門への進出を目指している。
クアラルンプル証取(KLSE)一部上場を目指すＫＣＢがその上場目論見書の中で明らかにしたところによれば、同社は自社製食用油を包装してマレーシア国内や隣国の消費者に供給するとともに、パーム核油やＲＢＤストレインから脂肪酸及びグリセリンを製造する油脂化学工場を建設する可能性を研究している。脂肪酸はヌードル・スープの製造に利用でき、グリセリンは輸出される。サバ州ラハド・ダット周辺に8138ｈａのパーム油農園を所有、パーム油工場の他、採石場の経営やディーゼル潤滑油の流通も手がけるＫＣＢは3170万Ｍドルを投じて、日量600トンのパーム原油精製工場(97年初稼働)、日量300トンのカーネル圧搾工場(完工)、荷役埠頭(完工)等から成る食用油コンプレックスの建設を進めている。同社はカーネル圧搾工場及び埠頭の一層の拡張、インドネシアやパプア・ニューギニアにおける農園の買収も計画、1997年には3049万Ｍドルの税引き前利益を見込んでいる。(NST:10/28)
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